ボーカルレコーディングってどのくらい時間がかかるの? スタジオ予約時間の話
ボーカルレコーディングってどのくらい時間がかかるの?
スタジオ予約時間の話
ボーカルのレコーディングを予約する時に何時間くらい必要ですか?
こういった質問をよくいただきます。
ボーカル1曲にかかる時間は大体2~5時間です。
え?1曲5分もないのに5時間もかかるの?
そう思われた方も多いかもしれません。
それではボーカルレコーディングの作業内容と大体の時間など順をおって説明していきます。
1、準備~音決め
歌を歌うためのオケ(カラオケ)を読み込みます、マルチトラックの場合はバランスを調整したりする必要があります。
これで約10分くらい。
次にボーカルの録音レベルやヘッドホンモニターの調整のため、1コーラス~1曲くらいを歌いながら調整します。
これで短くても5分。細かく確認したりすると15分以上かかるときもあります。
音決めの時に軽く録音したトラックを再生確認などをする時間も必要です。
2、メインボーカル本番録音
歌の録音方法はいくつかありますが、部分的に細かく進めるほど時間がかかります。
サビは高いからAメロだけ、次にBメロ、サビ、2A、2B・・・とセクションごとに区切っていくと3テイク歌っても録音、再生確認と45分程度はかかります。
何度かやり直したり、歌い方を決めながらという場合はもっと時間が必要です。
3、メインボーカルの最終確認など
一通り暫定OKとなるトラックが録音できたところで、最終チェックを行います。
曲頭から再生確認を2-3回して歌手、ディレクターなど各々気になるところ、確認したいところなどをチェックして、部分的な再録音や素材録音が必要な場合もあります。
これで20~30分くらい
ここまでかなり順調にいって1時間半必要です。
実際には休憩や相談や練習などもしたりするとあっという間に2時間はかかります。
4、メインボーカル以外の録音
歌はメイン1本で終わることは少ないです。
ハーモニーやコーラス、部分的な素材やセリフなども録音するとなると時間がかなり必要になります。
特にハーモニーのラインを覚えていなかったり、その場で作ったり変更したりすることも結構あるので実はメインボーカルよりも時間がかかることがあるので注意しましょう。
5、録音以外の作業時間
録音したトラックをお客様に渡すように整理したり、編集ポイントをきれいにしたり、名前を付け替えたり・・ラフミックスを作ってすぐに聞けるような音源を作ったり・・最後にHDDなどへコピーする・・など
録音作業が終わった後にも実はそれなりに時間が必要です。
15~30分はみていただけると良いかと思います。
(ピッチ修正なんかをやる場合はもっと沢山時間がかかります)
と、このように1曲をきちんとレコーディングしようとすると結構な時間が必要です。
デモテープ~歌いなれている自主制作音源の録音で最低2時間、3時間あると少し安心です。
流通するもの~こだわりの録音物では3時間~5時間は必要です。
個人のお客様だけでなく法人のお客様案件でも
「3時間で3曲録音したい」
というような問い合わせをいただきますが、それだと時間が足りなくなることがほとんどです。
予算を抑えたいという理由で、"本当は4-5時間かかると思ってるけど、3時間半くらいで終わったらラッキー"というような考えで短めに予約をされる方も多いと思いますが時間が足りなくなった時にトラブルになると困るので、必要な時間+αのご予約をいただけると助かります。
一応予備で1時間は次の予約を入れないようにはしているのですが
当日1時間延長されても時間が足りずに、次が入っていると伝えると
「えー!?困るよそれじゃあ・・」と言われてしまうことが多々あるのですが・・・
予約時間の後まで開けておくというのはできないのが、普通のスタジオ運営なんですよね。
ですので スタジオの予約時間は余裕をみて少し長めにご計画いただけると、トラブルが回避できます。
スタジオ予約時間の話 でした。